一握の記憶
  〜最も透明な確かな誓い

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──『おかえりなさい 可愛い子
外の世界はあなたに優しくしてくれましたか?』

【今回予告】

争いを厭うは清らかな水
甘き救いは朝露の雫
悲しみは黒き珠となりて泉の底で眠りにつく
溢るる涙は癒しとなりて
永久に巡る安息を誓いましょう
ここは安寧の里
小さく儚い 弱きもののための隠里

モノトーンミュージアム
「一握の記憶 〜最も透明な確かな誓い」
──かくして、物語は紡がれる。
プレイヤー:4人
プレイ4〜6時間
演者レベル:6(or3)
必須ルルブ:MM/TM
推奨ルルブ:IZ

PCハンドアウト

PC1
シナリオパートナー:優しき抱擁のクリスティアナ
推奨感情:慕情、親愛、感謝など

 キミは「迷わずの森」にある「安寧の里」で育てられた捨て子だ。
里の賢者クリスティアナに拾われ、育てられたキミは、里の住民たちと共に豊かではなくとも、ささやかな幸せに満たされた日々を平穏に過ごしていた。
 キミは数年前に、クリスティアナに願い、里の外へと旅にでた。外の世界は、里とは比べものにならないほどに広く、里にはない悲しみや争いが溢れていた。もちろん、里にはない素晴らしいものも。
 キミは久しぶりに夢を見た。子供の頃、クリスティアナと暮らしていたときの夢だ。目覚めてキミは決意する。里帰りをしよう。と。
PC1には以下の設定がつく。
◇貴方は安寧の里と呼ばれる小さな隠れ里で育てられた。
◇本当の両親がどこにいるのか、生きているのかどうかも貴方は知らない。
◇外への好奇心から、育て親に願い里の外へと旅立った。演目は、貴方が里帰りを決めたところから始まるものである。
PC2
シナリオパートナー:PC1 推奨感情:有為、打算、心配など

 キミは赤銅の鈴に所属している。
上司である“マキャヴィティ”プラトーに呼び出され、直接仕事を言い渡された。
 最近裏社会で出回っている「子守唄」とよばれる薬がある。赤銅の鈴を通されていない、出所不明の薬。所謂麻薬だ。
 赤銅の鈴の縄張りを荒らすものには制裁を。特に異形絡みとあっては情けは無用、手心を加える理由もない。制裁と粛清を命じられたキミだったが、その手を逃れた者がいる。標的が逃げ込んだ先は「迷わずの森」。キミの知り合いであるPC1の故郷があるという森だった。
PC2には以下の設定がつく。
◇赤銅の鈴の構成員(下っ端ではない)である。
※クラスとしての日陰者は必須ではない。
PC3
シナリオパートナー:「安寧の里」 推奨感情:期待、興味など

 キミは左の地のどこかにあるという「安寧の里」を探して旅をしている。それは、キミの恩人の願いを叶えるためだ。
 キミの恩人は病の床に伏していて、余命幾ばくもなかった。当然旅になど出ることはできない。恩人に託された指輪と手紙をたずさえて、キミは旅を続けてきた。
 そして、ようやく「安寧の里」があるらしいという森の所在を知ったのだった。
PC3には以下の設定がつく。
◇定住せずに旅をしている。
※旅人のクラスは必須ではない。
PC4
シナリオパートナー:優しき抱擁のクリスティアナ
推奨感情:感謝、疑念など

 キミは死んだ。
 理由は覚えていない。何一つ覚えていない。ただ、キミは死んだ。死んだのだけは間違いない。だが、キミは目を覚ました。
 屍人として。
 キミが覚えていることは、キミが死んだということ、そして、屍人がこの世界に受け入れられがたいということ。
 キミが分かっていることは、何故か自分が紡ぎ手であるということ。
 そして、目覚めた時、キミに微笑みかける女性がキミを優しく抱きしめてくれたこと。それだけだった。
PC4には以下の設定がつく。
◇既に死んでいる。生き返ったのではなく、その肉体は屍人のものである。
◇死の前後の記憶が無い(自分がいつ死んだのか、死んだのがどれくらい前か、何故死んだのか、覚えていない。)

NPC

“優しき抱擁の”クリスティアナ
不死者 女性 外見年齢20代

 PC1の育ての親でもあり、PC4を保護している「安寧の里」に住む不死者。里人達の指導者的立場でもあり、里人達から信頼と尊敬を受けている。
 彼女もまた里人達を慈しむ心優しき女性だ。
 白を基調としたシンプルなワンピースにベールを被る姿が印象的だ。