忘れた涙は明日の
  終わりを語れない

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──『俺の世界(ものがたり)にお前がいてよかったよ』

【今回予告】

果たして、紡ぎ手(えいゆう)は異形となり討伐された。
国を救うために差し出した己(はいやく)と引き換えに、
世界を歪める脅威となったから。
代償は誰かだった命。
あの日世界に満ちた忘れてしまえる悲劇のひとつ。
明日のためのめでたしめでたしほどの価値はない。
だから、きっとそれでいい。

モノトーンミュージアム
「忘れた涙は明日の終わりを語れない」
──かくして、物語は紡がれる。
プレイヤー:3〜5人
プレイ5〜8時間
演者レベル:5(or3)
必須ルールブック:MMM
推奨ルールブック:書架
情報項目:
エラッタ・更新情報など

情報項目

▼国の状況について 【知覚】【縫製】 ・難易度9
▼国の状況について 【知覚】【縫製】 ・難易度12
情報入手後→「●シーン15:アレンバードという男」で新たな情報項目『▼▼“配役”アレンバードを忘れる方法について』が発生 ※既に発生している場合は無効
▼13年前の出来事について 【社会】 ・難易度12
情報入手後→新たな情報項目「▼▼アレンバードについて」が発生
▼マルガレーテについて 【感応】【社会】 ・難易度10
情報入手後→このシーン以降で「●シーン9:マルガレーテの祈り」が発生
(以降における発生タイミングはGMの任意)
▼カルロッドについて 【知覚】【社会】 ・難易度11
情報入手後→このシーン以降で「●シーン10:友との再会」が発生
(以降における発生のタイミングはGMの任意)
▼ファドマークについて 【社会】 ・難易度11
情報入手後→このシーン以降で「●シーン12:新領主の苦悩」が発生
(以降における発生のタイミングはGMの任意)
▼▼アレンバードについて 【社会】・難易度13~10
※『▼13年前の出来事について』を調べると出現。
難易度はNPCの項目の判定に成功した数だけ-1される
(最大13/最小10)
情報入手後→新たな情報項目「▼▼アレンバードの最後について」が発生
▼▼アレンバードの最後について 【意志】・難易度11
情報入手後→新たな情報項目「▼▼“配役”アレンバードを忘れる方法について」が発生
▼▼“配役”アレンバードを忘れる方法について 【縫製】・難易度10

PCハンドアウト

PC1
シナリオパートナー:カルロッド  推奨感情:友情

 キミは『涙忘れの国』の貴族だ。
 13年前国を破壊した異形は、キミの友人カルロッドの兄であり、キミの姉マルガレーテの婚約者だった男だ。
 当時まだ紡ぎ手ではなかったキミは何もできず、姉が嘆き、友人が国を追われるのをただ見ているしかできなかった。
 時は過ぎ、国には新しい領主がやってくることになった。新しい領主の隣に、キミはカルロッドの姿を見つけた。
 再会を喜ぶ間もなく、国に御標が下りる。
 「13年前を思い出せ」と。
PC1には以下の設定がつく。
◆NPCマルガレーテは血の繋がらない姉である。
◆NPCカルロッドとは13年前に離別している。
◆種族は人間であることを推奨する。
PC2
シナリオパートナー:アレンバード  推奨感情:恩義や尊敬

 キミは“黒点の日”に異形化を発症し、紡ぎ手になった。
 キミが紡ぎ手として生きることが出来ているのは、アレンバードのおかげだ。キミの先輩紡ぎ手だったアレンバードがキミを助け、逃がしてくれたから、キミは今日まで生きている。
 キミの命はアレンバードがくれたものだ。だから、アレンバードが守った国のほつれを払うために、13年ぶりにキミは『涙忘れの国』にやってききたのだ。
PC2には以下の設定がつく。
◆“黒点の日”に紡ぎ手にはなったものの、NPCアレンバードを救う力はなかった。
◆NPCアレンバードによって救われたが、それはアレンバードが命を落とす理由のひとつになった可能性が高い。
PC3
シナリオパートナー:マルガレーテ  推奨感情:忠誠

 キミは貴族の令嬢、マルガレーテに仕えている。
 マルガレーテは13年前に大切な人を亡くしている。キミが仕える前のことであるため、キミはその人物のことを知らない。
 この国の人間は皆、彼女の大切な人のことを語るのを避ける。
 しかし、国に13年前のことを思い出せという御標が下りた。
 御標を聞いたマルガレーテの顔が悲しみに染まったのを見たキミは、彼女のために力になろうと決意する。
PC3には以下の設定がつく。
◆13年前の事件以降に『涙忘れの国』へやって来た(または生まれた)ために、当時のことを知らない。
PC4
シナリオパートナー:ファドマーク  推奨感情:尊敬または不安など

 キミは『涙忘れの国』の新しき領主となることが決まったファドマークの同行者だ。
 新たな領主が神に承認された人物であることを証明するための証人として、聖都から依頼を受けたためである。
 ファドマークは真面目で清廉な人物であるということはキミ自身もよく知っていることだが、赴任にあたりいままで以上に厳格さを増しているようだった。
 そして、国に御標が下り、ほつれが生まれたことで新領主による異形狩りが始まろうとしている。
 どこか思い詰めたようなファドマークの様子にあなたは不安を覚えるのだった。
PC4には以下の設定がつく。
◆NPCファドマークは、紡ぎ手や異端に対して厳しい態度をとる人物であるため、関係性によりしんどい立場になる可能性がある。
◆職員は聖教会に関わりがあるならば僧侶でなくても構わない(護衛や学者など)
PC5
シナリオパートナー:アレンバード  推奨感情:懐旧または興味

 キミは上司に命じられてアレンバードという紡ぎ手の故郷に向かっていた。
 アレンバートは13年前の“黒点の日”を起点に発生した歪みと戦い、命を落とした紡ぎ手だ。
 その最後は、力を使い異形化を発症し、共に戦った仲間を逃すため自ら異端審問官に捕らえられたと聞いている。
 アレンバードの故郷を救うため、キミは『涙忘れの国』へ足を踏み入れるのだった。
PC5には以下の設定がつく。
◆上司は公式パーソナリティのアリア(『MMM』P90)かプラトー(『MMM』P97)かのどちらかを選択する。
◆PC自身が直接他の演目NPCと接点がないため、モチベーションを自分で作る必要がある。

NPC

マルガレーテ
人間:女性:28歳

 『涙忘れの国』に暮らす伯爵家の令嬢。PC1の、血のつながらない姉。
 伯爵が前妻との間に設けた娘であり、母親は幼き頃に亡くなっている。PC1の母親である後妻となった伯爵夫人との関係は良好であるが、13年前の事件よりあとは微妙に距離のある関係を維持している。
 アレンバードとは生まれる以前から決められていた婚約関係にあったが、13年前にアレンバードが亡くなったことで解消されている。
 心優しく、穏やかで、はかなげな女性。
 PC3は、アレンバードを失い傷心に沈む彼女のために両親が見つけてきた従者である。
カルロッド
人間:男性:(年齢はPC1による)

 ファドマークに仕える騎士。PC1の旧友でアレンバードの弟。
 13年前の事件でアレンバードが犯した罪により取り潰され国外追放になった侯爵家の次男。聖都にてファドマークに保護され、騎士に取り立てられた。
 侯爵家時代は生真面目で負けず嫌いな性格をしており、自由奔放な兄に反発していたが内心は兄に憧れ慕っていた。
 PC1とは良き友人であり良きライバルであったかもしれない(関係性はPC1の希望で決まる)。
 現在も真面目さや融通の利かない堅物な面は残っている。成長後の姿は兄の面影が濃い。
ファドマーク
人間:男性:39歳

 新たな『涙忘れの国』の領主に決まった侯爵。カルロッドの主。
 元々は聖都の侯爵家の次男で、聖職者になるべく修業をしていた時期もあった。長兄が早くに亡くなってしまったため、侯爵家を継ぐことになり俗世に戻っている。
 アレンバードとは聖都時代の知り合いだった。
 神への信仰心に篤く、厳格な性格。アレンバードが聖都に留学していた時に知り合い巻き込まれる形での友情を育むことになった。
アレンバード
人間:男性:享年26歳

 『涙忘れの国』の領主だった侯爵家の長男。マルガレーテの婚約者で、カルロッドの兄。
 奔放で快活な性格の青年。自由を愛し、規律よりも情を優先するようなタイプだった。
 領民や旅先の住民にも愛される人物であったが、13年前に『涙忘れの国』に危機をもたらす異形だったことが判明。捕縛後処刑されている。
 自由奔放さを抑えるべく一時期聖都へ留学に出されたりもしていたが直らなかった。留学時代やその後の放浪(本人曰く修行)の中で各地に交友関係を築いていた。
 関わった相手に(いい意味で)忘れがたい記憶として残りやすい人物で、それ故に去った後で(悪い意味で)記憶に居座り続けている。